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- 生協ってどんな団体?
- 生協で買える商品はスーパーと違うの?
- 生協のメリットが知りたい
生協が一体どのような組織なのか、わからない人も多いのではないでしょうか。生協は、消費者がお金を出し合って組合員になり、共同で運営する協同組合です。
この記事では生協の基本やメリット、サービス内容を解説します。生協を利用すると、さまざまな恩恵を受けられます。最後まで読めば生協の価値がわかり、賢い選択として活用できるでしょう。
生協とは
生協(生活協同組合)は、消費者が共同で運営する団体です。利益を追求せず、消費者である組合員の生活向上を目的としています。持続可能な社会を目指す活動に積極的に関わり、地域社会の福祉にも貢献しています。
生協の起源と発展
協同組合の起源は、19世紀のイギリスにさかのぼります。世界最古の協同組合、ロッチデール公正開拓者組合は1844年に設立されました。公正な取引と適正な価格での食料品・生活必需品の提供が目的です。
当時の労働者たちは自分たちの力でよりよい生活を築くため、協同組合を生み出しました。組合員が出資して運営に参加することで、中間マージンを減らし、公平な価格で商品を購入できる特徴があります。
20世紀に入ると、生協の哲学はヨーロッパや北米を中心に広がりました。日本では戦後の高度経済成長期に大きく拡がり、大学生協や職場生協といった特定のコミュニティに根ざした形で発展しています。
生協は時代とともに進化をとげ、金融や保険、福祉、医療などさまざまなサービスを提供するようになりました。環境問題やフェアトレードなどの社会的な課題にも、積極的に取り組む組織として成長を続けています。
生協の構造
生協の構造について、以下の3つを解説します。
- 生協の運営の仕組み
- 生協のメンバーシップ
- 生協で扱う商品とサービス
生協の運営の仕組み
生協の運営の仕組みは、組合員を所有者とするのが基本です。組合員は生協の決定に参加し、運営に直接関わることを保証されます。生協の役員は組合員から選ばれ、組合員の声を反映した運営が行われる仕組みです。
得られた利益は再投資や組合員への配当、サービス品質の向上などに使われます。組合員は生協の商品やサービスを利用し、組織を支援。地域のニーズにあわせた事業展開も生協の大きな特徴で、相互扶助と協力によって運営されています。
通常年1回開かれる総会では、予算や年間行事、活動方針、役員の選出について話し合います。生協は民主的な方法で運営され、組合員主導の活動が特徴です。
チェックポイント
総会は、組合員全員が参加するもの。一定数以上の組合員がいる生協では、総会に代わって組合員から選出された代表(総代)が参加する総代会を開催できる。
生協のメンバーシップ
組合員は生協の運営に携わり、意見を反映させるチャンスがあります。割引価格で商品やサービスを利用でき、商品の配達や予約購入が便利な特典として提供される場合もあります。
組合員特典を受けるためには、出資金(※1)が必要です。組織の運営に関与でき、総会での投票権があるも組合員の特権。メンバーシップでは、コミュニティとの交流が促進され、地域社会におけるつながりの強化に役立ちます。
※1 出資金は加入時に支払う資金のこと。生協のあらゆる事業の元手となる資金ですが、脱退時に払い戻されます。
生協で扱う商品とサービス
生協は日常生活に不可欠な商品を中心に、多岐にわたる商品を取り扱っています。生協で扱う商品やサービスは、次のとおりです。
- 食料品(野菜、肉、魚、加工食品など)
- 日用品(洗剤、トイレットペーパー、シャンプーなど)
- 学術関連商品(教科書、参考書、文房具など)
- 家電製品(冷蔵庫、洗濯機、PCなど)
- 衣料品(衣類、靴、アクセサリーなど)
- 福利厚生サービス(保険プラン、旅行パッケージ、健康診断など)
- オンラインショッピングと宅配サービス
- コミュニティイベントの開催(料理教室、健康講座など)
- 農産物直売所の運営
- エネルギー供給(電力、ガスなど)
生協を利用するメリット
生協を利用する最大のメリットは、安全で高品質な商品を手頃な価格で購入できる点です。組合員の声が商品選定やサービス向上に反映されるので、利用者は高い満足度も得られます。
以下では生協を利用するメリットについて、経済的・社会的の2つの観点から解説します。
生協の経済的メリット
生協を利用すると得られる経済的メリットは、組合員専用価格で商品が購入可能な点にあります。大量購入によるコスト削減が、価格に反映されているためです。年間を通じて多くの商品やサービスを利用すれば、還元金を受け取れたり、特別な割引が適用されたりします。
ほかにも、以下のような経済的メリットがあります。
- 共同購入(※2)による割安な商品の提供
- 自然災害時の備蓄品や生活必需品の確保
- 会員同士の共同購入による送料の削減
- 共済制度や保険サービスをお得な会員価格で利用可能
- エネルギー費用の削減を目指した取り組みによる経済的恩恵
- 教育や福祉施設への優待サービスを通じたコスト負担軽減
- 地域特産品を適正価格で購入し、地域経済の支援にも貢献
※2 共同購入とは、職場やご近所のグループなどでまとめて一か所に商品を届けるグループ配達のこと。通常より配達料が安くなるメリットがありますが、組合員同士のコミュニケーションも必要になります。
生協の社会的メリット
生協には、社会的メリットも多く存在します。
- 地域経済への貢献と地域社会の活性化
- 地産地消の推進による環境への配慮
- 消費者の利益を優先した公正な取引の促進
- 組合員主体の運営で民主的な社会参加を促す
- 教育や福祉への支援による社会貢献活動
- 持続可能な社会の実現に向けた取り組み
- 地域コミュニティの形成と強化のサポート
- 労働条件の改善と雇用創出に貢献
とくに地域経済への貢献と地域社会の活性化について、大きな役割を果たしています。地域コミュニティの形成と強化をサポートし、結束力のある地域社会の構築に助力しているからです。労働条件の改善や雇用創出にも積極的であり、地域経済活動には欠かせない存在になっています。
以上の点から、生協の利用は個人だけでなくコミュニティにとっても有益な選択といえます。
» 生協宅配のデメリット
生協の活動内容
生協の活動内容は大きくわけて「生協の事業とサービス」と「生協が取り組む地域社会との協働」の2つです。生協は幅広いニーズに応える体制が整っており、さまざまな形で組合員へ利益を反映させています。
生協の事業とサービス
おもな事業は、必需品の販売や宅配サービスの提供です。そのほかにも、以下のようなサービスがあります。
- 組合員への割引価格の提供
- 食堂やカフェの運営
- 組合員向けの保険サービス
- 学生向けの教科書販売
- 旅行やイベントの企画・割引
- 組合員のための共同購入制度
- 保育施設や介護サービスの提供
- 農家との直接取引による地産地消の推進
- 環境保護を意識した商品の選定と販売
- 金融サービス(貯金・融資)の提供
- 学校や職場内での店舗展開
- エネルギー事業への参画や再生可能エネルギーの普及支援
生協は組合員の生活を豊かにすることを目的としたサービスで成り立っています。幅広い事業とサービスの提供で、生協は組合員の日常生活を支え、豊かなコミュニティづくりに貢献しているのです。
生協が取り組む地域社会との協働
生協は地域社会の一員として、以下の協働活動に取り組んでいます。
- 農家からの直接仕入れを通じた地産地消の推進
- イベントのスポンサーシップや共催で地域コミュニティを形成
- 地元産業の振興を目的とした商品開発や販売の協力
- 非営利団体やボランティア活動への支援と協力
- 地域の課題解決に向けた協働プロジェクトや意見交換会の実施
- 環境保護活動への参加や環境教育プログラムの提供
- 災害時の支援活動や緊急物資の供給に関する協定の締結
- 学校や教育機関との連携による食育プログラムの展開
- 高齢者や障がい者の生活支援サービスの提供
- 雇用創出に貢献する人材育成や就労支援プログラム強化
上記活動をとおして、地域住民とともに安心して暮らせる地域社会づくりと次世代への貢献を目指しています。生協は商品の提供だけでなく、地域社会の豊かさと発展のために積極的に貢献している団体です。
まとめ:生協を活用して暮らしを豊かにしよう!
生協は組合員の利益を優先する非営利団体で、利用者が運営に参加しているのが特徴です。
- 大量仕入れによるコスト削減が利益として組合員に還元される
- 安価で質の高い商品の提供や配送サービスが受けられる
- 地域社会の支援や環境問題への取り組みに積極的に参加している
- 食料品や生活用品、旅行サービスなど幅広く提供している
食品や生活用品以外にも幅広い商品を扱い、地域との密接な関係を築いています。生協は、組合員にあらゆる価値を提供する存在です。よりよい生活を築いていくために、生協を活用してみてはいかがでしょうか。